新潟市中央区清五郎に農業用試験ハウスを建設し、新品種パプリカ「トマピー」の定植を5月20日に行い、栽培を始めており、順調に成長しています。この事業は、新しい暖房システムと栽培システムを利用して、貴重な栽培品目を低コストで栽培するという試みで、これからの施設園芸に対する一つのモデルとして提案することを目的としています。暖房については、新しい燃焼技術によって、灯油・A重油の代替燃料として、リサイクル回収油(廃食油、廃鉱物油等の使用済みオイル)の直接燃焼が安定して行えることで、燃料コストの大幅な削減と廃棄物の適正処理、CO2排出削減に大きく寄与できるシステムとなっています。栽培については、低コスト型の養液栽培装置であり、特殊モミガラ炭や樹皮などの有機物を素材とした天然培地を利用し、作業性も考慮した新しいシステムになっています。トマピーに関しては前回の内容の通りですが、カプサンチンやビタミンCを多く含み、抗酸化作用や発ガン抑制効果も期待できる作物です。視察も対応致しますし、今後の進展については随時報告していきます。
文責 増井 隆二
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