今年の新潟市の冬は、気温が低いわりには雪が少ない状況が続いていますが、栽培ハウスでは、2回目の冬期栽培を行っております。昨年は初年度の栽培スケジュールの関係でこの時期の収穫・出荷はありませんでしたが、今年は継続的に収穫・出荷を行っています。ミニトマトについては、1年を通じた販売実績がようやく1,000万円を超えてきました。栽培の管理基準や作業方法をより良いものに改善し、計画栽培をすることで、生産性もまだまだ向上していきますし、売上も増加していきます。この時期の栽培についても昨年よりもさらに暖房効率を向上させ、省エネルギーで暖房コストの低い栽培を実践し、収益性の向上も努めています。
現在では、ミニトマトの他にも「スジナイン」という絹さや(サヤエンドウ)のスジがない品種の栽培も挑戦しており、現在収穫も行っている状況です。写真は1月頃の状況です。調理する際のスジとりが不要となり、下処理の手間が省けることで、特に食品加工や給食センターなどでの業務用の需要に対しての生産になります。独特の青臭さがなく、甘みもあり、食べやすくなっています。収穫が一番の手間になりますが、栽培に関してはほとんど手間がかからないものであり、本システムで十分栽培が可能であることが分かりました。今後も生産効率と収益性を常に検証しながら、リスク分散という面での栽培品目の多様性ということも念頭に置きながらレベルアップを図っていきます。
文責:増井 隆二
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