現在の排水処理施設に求められているものは、維持管理の手間や費用のかからない施設、特に余剰汚泥の発生がないシステムです。当社では従来の活性汚泥除去よりも自然の浄化作用を有効に利用した「天城抗火石散水濾床法」を積極的に導入しています。多孔質である抗火石は表面積が230m2/gとも言われ、微生物の担持体として極めて有効です。また、含有するケイ酸の触媒作用により、有機物の分解が促進されます。これにより、構成生物相が多様化・活性化することで負荷変動に強く、良好な処理が安定しておこなわれ、余剰汚泥の発生量も大幅に減少します。プラントの設置面積が小さく、維持管理が容易であり、経済性にも優れた排水処理システムであり、特に高濃度排水の処理に優れ、自治体や民間の食品工場、化学工場などから多くの依頼が寄せられています。当社では、従来の排水処理施設に対しても機能診断を行い、最適な運転管理、機器の点検整備、効率化の提案まで総合的なサポートを実施しています。 |
新潟県内食品工場廃水施設 抗火石散水濾床 |
排水中の夾雑物を取り除き、水質の均一化をはかり生物処理を実現。排水がプラント内を通過する際、微生物の働きで排水を浄化。 |