今年の新潟の冬は、継続して雪が降っているために、新潟市でも毎日のように雪かきをしなければなりません。気温も上がらないため、雪がなかなか解けない状況が続いています。そんな中、試験ハウスでは、室内を20℃に保ちながらトマピー栽培を継続しております。現在のハウスは写真のように一面雪の中、つぶれずに稼働しています。周辺は田んぼであり、農道は除雪されませんので、ハウスに辿り着くまでが大変です。ハウス暖房を24時間継続して行っており、現在は鉱物油系の再生油を燃料として、温水ボイラーを稼働させています。温水をつくり、培地加温用の温湯管と室内加温用の温風ヒーターの熱源として利用しています。室内温度(4か所)を30分毎に自動記録し、温度変化の把握もしています。燃料の消費量と気温・室温の関係からハウス暖房における熱収支(ハウス被覆材からの貫流伝熱量、隙間換気の伝熱量、地表伝熱量)を今回の収集データに基づいたモデル式によって、予測することも可能となりました。この冬を乗りきることで、トマピーの通年栽培を確立していくことも可能となります。春に向けて、種を蒔き、苗の準備もはじめています。試行錯誤をしながら、新しい取り組みを継続しています。
文責 増井 隆二
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