先日、上記の題目で農業に対する弊社のこれまでの取り組みについて、お話をする機会を頂きました。内容の概略を紹介させて頂きます。日本の農業について、農業就業人口251万人(うち65才以上が6割)が8.2兆円分の農業生産をする中で、4.9兆円の農業保護(生産者負担3.7兆円+財政負担1.2兆円)でようやく3兆円の付加価値(生産農業所得)を生み出しているという現状があります。また、耕作面積が日本の1/4で農業就業人口も1/6であるオランダの農業生産物の輸出額が日本の24倍であり、アメリカに次いで世界で2番目の農業生物の輸出大国であることを挙げながら、生産性の向上と効率的な農業経営が不可欠であることを説明しました。そのための植物工場や高度化施設園芸でありますが、気候風土も違う日本では、海外技術をそのまま導入してもうまくいかないという多くの事例があり、特に冬期の日照不足が問題となる日本海側の新潟では、省エネ型の独自の栽培システムが必要であります。
このような背景の中で、弊社で取り組んでいる省エネ型の環境制御による新しい養液栽培システムが従来の方式よりも優れている事を実証ハウスで生産物の販売も行いながら検証をしており、今後新潟から一連の取り組みを発信していきたいという内容をお話させて頂きました。昨年8月からの栽培で、ミニトマトに関しては、播種から収穫までのサイクルを1年間で3回転実施することができました。さらなる生産性の向上に向けて進んでいきます。
文責:増井 隆二
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