先月、万代地区雨水第2マンホールポンプ設備工事が完了し、今月竣工検査となりました。
万代地区は標高が低く平坦地であるため、近年、局所的な集中豪雨による家屋等への浸水被害などが大きな問題となっています。また、同地区は人口密度が高いことに加え、新潟駅や万代シティ等の商業業務施設が集積していることから、新潟市の中でも非常に重要な地区であり、浸水が都市活動に与える影響が多大なものとなっております。
このため、新潟市では浸水被害の解消・軽減をはかることが急務であり、平成13年度より雨水貯留管の整備に着手し、10年に一度の降雨(49.9mm/時間)に対応できる下水道施設能力に引き上げることによって誰もが安全で安心して生活できる都市環境の整備を進めてきました。
集中豪雨等で短時間に多量の降雨があった場合、既設の下水管のみでは処理しきれない雨水等を明石通りの地下に設置した内径φ2800mm、全長1282.5m、貯留量約8000m3の潮流施設に一時的に貯留します。
貯めた雨水は雨がやんだ後で既設下水道管に戻します。下水道管に戻す際に、今回工事で設置したポンプ設備が役に立ちます。
第1期工事の貯留量約2700m3と今回の第2期工事をあわせた万代地区の雨水貯留施設施設は、当社の工事で最終となり完了をむかえました。今後も微力ながら安心して暮らせる町作りに貢献できればと思います。
担当 大沼 典衛
|